真夏のマイス馬鹿遊戯特集
夏風邪編
※のっけから警告。
この遊戯はちょっと大人向けです。
下記に該当される方は閲覧をお進めしません。
大人向けに耐性のない方、そもそもサガラダってどうよ?と思う方、
ラダマイス従来版がナンセンスだと思う方、
欺瞞に満ちたレタッチが好きでない方、
マイスを用いた下ネタ・エロネタが好きでない方、
清く正しく美しい善サガの姿しか認めない方にもかなり刺激が強いと思われます。
もう、タイトルと警告を見ただけでおおよその内容が分かってしまいそうなものですが(汗)。
全然OK、覚悟はできてるという方のために四の五の言わず、本題に入る。
さあ、いよいよ夏本番だ!というこの時期に、
あろう事か夏風邪を引いてダウンしてしまったラダマイス。
夏風邪って、なかなか治らんのだな。
何と、出勤前のAPラダが面倒を見ている。
出勤前の図。
APラダ『ほれカアチャン。おかいさん作ったから置いとくぞ』
出勤前とは言え、冥衣姿でお粥を持ってくるのがシュール、
そして、こんな厳つい格好してお粥のことを『おかいさん』
相棒の方言が伝染してしまったのだ。
ラダマイス『…ああ、済まんなぁトウチャン…』
こんな時期に風邪でダウンとは。
APラダ『本当ならば付き添って看病したいところだが、
忙しいのでオレは仕事に行かねばならん』
ラダマイス『…オレにかまわんで良いぞトウチャン、
オレだって、這ってでも仕事に行きたいんだ…』
まるで共働きの夫婦みたいな会話だ。
何で風邪を引いたかというと、
APラダ『そもそも、こんな時期にパンドラ様がコキュートスへ資料を探しに
カアチャンを駆り出したりなんかするからだ』
ラダマイス『………』
更に白熱。
APラダ『このクソ忙しい時期にそんな真似させるだなんて嫌がらせとしか思えん!
列記とした業務妨害だ!』
自宅だからと不満と愚痴炸裂。
業務妨害って…、
APラダ『こうなったら、労働組合に訴えてやろう!』
ラダマイス(…トウチャン、その組合長がオレなんだが…)
だとすればこれは組合潰し。
訴えるなら、むしろ労働基準局の方である。
ラダマイス(…それからトウチャン、風邪の原因はコキュートスじゃなくて、
その後入った風呂で湯冷めしたからなんだ…)
こんなに白熱しているところでそんなこと、言える訳がない。
あらかた愚痴を言うとすっきりしたのか、
APラダ『…じゃあな、カアチャン。行ってくる。
お前の面倒はちゃんと他の奴に頼んであるから安心しろ』
何とも頼もしいお言葉。
ラダマイス『…あ、ああ。気をつけて行ってこい』
誰だ?その他の奴って?
(まあ多分、チビラダだろうな…)
そのチビラダだったが、
ラダマイス『…どうした?チビ?妙に深刻な様子で』
親ラダの安否を気遣うチビ。
ラダマイス『…安心しろ、少し熱があるだけだ』
何故にこんなに深刻かと言うと、
看病したいのはやまやまだが、今日はチビ三巨頭の会合があるので
どうしても外せないと告げるチビ。
何とも武士な構えだ。
ラダマイス『全然構わんぞ。仕事は大事だ。オレに構わず行ってこい』
後ろ髪引かれる思いで走り去るチビ。
ラダマイス『…色々あるんだなぁお前も』
そう言うラダマイスも病床のために引き止めてしまって済まないと内心思っている。
皆結構お人好しだなラダ一家。
チビ三巨頭の会合か…。
とか思いつつ、去り際のチビの音が気になっていたりする。
ラダマイス(チビの奴、何かチャリチャリ鳴っていた気がするが…)
それはまさしく小銭の音。
実は今日はお菓子屋のセールで全品三割引なのだ。
巨頭の会合を口実に看病放棄とは薄情だな、チビ!
やたら深刻だったなのは嘘をつくのが苦手だから。
やはり小さくてもラダマンティス。
一人残されたラダマイス。
(チビも行ってしまったし…)
何となくAPラダの言葉が気に掛かる。
(オレの世話を他の奴に頼んだと言うが、それはいったい誰だ…?)
APラダの口ぶりから察するに、チビではなさそうだ。
………、
(まさか…)
そのまさかだ。
サガ『この私が来たからにはもう心配することはない!』
ラダマイス『………』
WSTが誇る最強の煩悩男の登場だ。
サガ『風邪を引いたのは不運だが、この私が誠心誠意全霊をかけてお前を看病しよう』
何か暑苦しいこと言ってるし。
ラダマイス『…玄関は出て左だぞ、サガ』
さらりと退出勧告。
しかし、全く聞いちゃいない。
サガ『?玄関のゴミはもう出しておいたぞ?』
ラダマイス『…そりゃ済まんな。じゃあついでにそのまま帰ってくれ』
熱が出て暑い思いをしているのに、更に暑苦しい顔を拝みたくない。
サガ『玄関の植木にも水はやっておいたぞ?』
結構几帳面なサガ。
ラダマイス『ああそうか。ではお前の任務は終わりだ。帰ってくれ』
実は、コキュートス帰りの風呂でこいつと一悶着あってそのまま湯冷めしたのだ。
原因の8割はこいつ。
どこまでも聞く耳を持たないサガ。
サガ『…そうか。私に風邪がうつらないように気遣ってくれているのか?』
全ての情報を自身の都合の良い方に持っていく。
ラダマイス『何でそうなるんだ!』
ラダマイスでなくともそう突っ込みたい。
寧ろ、風邪ならこいつにうつしてやりたいぐらいだが、
サガ『心配は無用だ。冥闘士の引くような風邪は私にはうつらない』
微妙にムカつくぞ、それ。
ラダマイス(それって、聖闘士の方が基礎体力があるってことか…?)
同一条件でこいつが風邪を引かずにぴんぴんしている秘訣はそこか?
拗ねているラダマイスを他所に、
サガ『…では、どこからお前を料理…ゲフン看病してやろうかな?』
ラダマイスの顔の連れないこと。
ラダマイス『サガお前。今、本音が出たぞ』
そう言う突っ込みも当然流す。
サガ『腹は減ってはいないか?…何か食べたいものはあるか?』
有無を言わせぬ強引治療。
ラダマイス『…食欲がない。何もいらない』
食欲がない=性欲はある。何もいらない=お前以外何もいらない。
サガ『…そうか、私を食べたいのか。仕方があるまい』
ラダマイス『何でそう言う方向に解釈できるんだ!』
それがWSTサガの仕様。
気がつけばもう布団に入り込んでいる。流石はパンツ職人。
いったんこうなってしまった奴は、誰にも止められない。
サガ『…時にお前、少し熱があるな?』
ラダマイス『誰のおかげで熱が出たと思とるねん!』
怒りの関西弁炸裂。
もちろん私だ。
なので誠心誠意看病。
サガ『…額では分からんな。ここの方が分かりやすい』
ラダマイス『…!?』
ここはどこかはさておきとして、
ラダマイス『こら!どこ触ってる!こら!あかんあかんあかん…!』
サガ『ここで計るのは検温の基礎だろう?』
こいつの世界では基礎だ。
何処に突っ込んでいるのかはさておきとして、
サガ『…確かに、凄く熱いな。これは重症だ』
ラダマイス『重傷のアホはお前だ…』
確かに。
当然聞いちゃいない。
サガ『それにいけない膿が溜まっているようだから、吐き出させてやろう』
何つう実直なお言葉。
ラダマイス『…!こら!止めんかい!』
気が付けば寝間着を脱がされている。
流石はパンツ職人。
サガ『溜め込むと体に悪いぞ。私が吸い出してやる』
ラダマイス『…〜それが目的のくせに〜!』
-中略-
サガ『…むう、全く下がらないどころか、ますます熱くなってしまっている』
普通に治療ミス。
水枕、外れちゃってます。
ラダマイス(そんなもん、治る訳ないやろ…)
全くだ。
サガ『私としては手を尽くしたつもりなのだが、やはりあれしかないようだ』
尽くしたのは口の方だが。
アレというのは言わずと知れたアレだ。