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 すっかり興奮したサガに身体を強引に引き寄せられると、そのまま軽々と腰を掴まれ、まるでそれ自身が生き物のようにひくひくと悶える膨らんだ粘膜の狭間に、熱く滾って亀頭を粘液で光らせるイチモツを押し当てた。
『…良いものを見せてくれた褒美に、お前が望む通りにしてやろう』
 その指が長い間ラダマンティスのイチモツを拘束していた紐を切ると同時に、押し当てていたイチモツが一気にラダマンティスの身体の奥まで貫いた『喜んで受け取れ』。
 獣の体位で貫かれたラダマンティスは人とは思えない悲鳴を迸らせた。首輪まで付けさせられているので、元から人扱いはされていない。同時に、今までせき止められていた精液が勢いよく弾けた。それは噎せ返るような音とともにラダマンティス自身の腹や顔、そしてたった今産んだ卵に吐きかけられた。
 ラダマンティスは、すっかり正気を失ってまるで牝のように自ら貪欲に腰を揺すった。『可愛い奴め』すっかり嬉しくなったサガはそれを貪欲な獣じみた律動で幾度も奥まで貫いた。
 僅かな挙動の差でサガに獲物を引き渡さざるを得なかったカノンは込み上げる疼きに苛まれつつ、それを見守ることしか出来なかった。何時だってそうだ。最初のおいしいところは全てサガが持って行ってしまう。それが兄弟の力関係というものだった。
 自分に似た双子が、可愛い獲物を貪る瞬間をカノンは熱に浮かされながら見守っていた。ラダマンティスは肩幅の割には身体がやや細い。しっかりとした筋肉に覆われたサガに上から組み付かれると華奢にさえ映ることもある。それが却って哀れに見えてカノンの加虐心を掻き立てた。
『…早くしろ兄さん…。出したらそれを早くオレに寄越せ』
 獲物の内部を掻き乱したくて膨らんで固くなったそれをカノンは手先で宥め幾度も慰んだ。間近でえらを張らせ血管を漲らせて天を睨むカノンのそれを見て、ラダマンティスは同じぐらいに激しく興奮して滾ったものに身体を貫かれていることに戦慄すると同時に、言い知れぬ興奮すら覚えていた。
 同じくその激しく昂って節くれ立ったものが幾度もラダマンティスの内部を擦って掻き乱す。その度にラダマンティスは悲鳴を絞り上げ、荒れ狂う恍惚の海へと突き落とされた。
 同じくサガもすっかり膨れて柔らかくなった粘膜と奥まで絡み付く襞の感触の虜になっていた。まるで取り憑かれたかのように幾度も奥まで突き込む。そうしながら卵を銜え込んで開いたままひくひくと悶える粘膜を思い起こした。こうして悶え続ける粘膜の狭間を深く貫いて、奥までラダマンティスと交合わっていると思うと果てしなく気分が良かった。そうされる度にラダマンティスが強い恍惚に襲われて悲鳴と痙攣を繰り返すが嬉しかった。そうなるためにこの身体を調教したのだから。
 そして、完全に屈服させられて大人しく差し出された尻と、恍惚に悶え汗を浮かせて痙攣を繰り返す背中に堪らなく興奮する。この生き物が失神する程の激しい恍惚に襲われていると思うと、同じ恍惚がより激しい一体感を生んだ。
 『うくう…ッ!!!!』呻きと共にサガは熱い精液をラダマンティスの直腸の中に迸らせた。『ああ…はっ…ああ…』根元まで深く突き刺し、身体を僅かに痙攣させる。サガのそこが体内でびくびくと痙攣しているのをラダマンティスは感じていた。そうして自分が種付けされているというだけで屈辱とともに軽い痺れが襲った。
 それで終わりかと思っていたが、あれだけ吐いてもサガのモノは全く力を失わなかった。まるで栓のようにラダマンティスの消化器の末端を塞いでいる。
 一向に抜きそうもない兄の様子に、カノンは苛立った声を上げた。
『…兄さん、出したら次はオレの番だ。早く、早くやらせろ』
 半ば鼻声のような焦れた声を上げる弟を、兄は軽く受け流した。
『…フフ。そう急くな、もう一度これとやらせろ』
 射精の恍惚から解き放たれる間もなく、サガは再び獣の律動を始めた。いったん食い付いたサガは、当分この可愛い獲物を手放す気はなかった。どれだけ弟を肉欲に悶えさせてもだ。
『…イイ。イイぞ…、ラダ…。堪らなく良い…!私の可愛い獲物…』
 その恍惚とした囁きと湿った皮膚同士を打ち付け合う音を、カノンは半ば苛立ちながら聞いていた。
この獲物を最初に見つけたのはカノンの筈だった。兄弟で捕まえたが、サガにすっかり気に入られて常にこれと交合わっている。
 気に入るのは勝手だが、その間自分が我慢しなくてはならない。
 見かねたサガは宥めるように弟の苛立ったものに舌を這わせた。ラダマンティスは舐めさせても下手な上、こうなってしまえば銜えることすら出来ないからだ。
 弟のものに貪欲に食い付きながら獣じみた律動で獲物の体内を突き回す様子をカノンは皮肉った。
『お前も飛んでもない好き者だな…サガ』
 一方のサガは微塵も気にしていないどころか却って嬉しそうだった。
『お前の双子の兄弟だからな』
 ただ、余程興奮していたのか、サガがラダマンティスの体内で再び射精してしまうまで余り時間はかからなかった。本当はもっと、もっともっとこの獲物と交合わいたかったが、これ以上カノンを待たせるのも酷だ。
 半ば力を失ったものをラダマンティスの体内から引き抜くと、獲物から離れて弟に譲った。
 カノンは兄が獲物から離れるや否や、獲物の足首を掴んで身体を転がし、大した抵抗も出来ないでいるラダマンティスの身体を開いた。『………』ラダマンティスは荒く息衝きながら伺うようにカノンを見た。サガに犯されたそこは谷間まで真っ赤にしてほぐれた穴から精液を滲ませている。
 拘束を解かれて好きなだけ精を吐いたイチモツはまだ頭をもたげている。体液を垂らしながら、呼吸とともに上下するそれが徐々に鎌首を擡げるのを見てカノンは堪らなく嬉しくなった。あれだけ果てておきながら、まだイケることが嬉しくてたまらなかった。カノンは獲物の上にのしかかると、今まで散々お預けを食らっていたイチモツを押し当てて、再びラダマンティスを奥まで串刺しにした。
 迸るラダマンティスの獣じみた悲鳴を楽しむ余裕もなく、興奮と欲情のままに幾度も突き上げた。そうしている間、ラダマンティスは幾度も悶え、仰け反り、汗塗れで吸い痕や咬み傷だらけの身体をうねらせた。興奮したカノンの牙が更にラダマンティスの皮膚に食い込んで傷を増やしていく。
『は…、あっ、あうっ…イイな、イイなこいつ…凄く良い…』
 こうなれば、当分の間カノンは獲物を離さないだろう。まだ完全に果たせていない欲望に苛まれつつ、サガは獲物を犯し続ける自身の双子を見やった。
 そしてラダマンティスもまた、カノンに幾度も犯されながらも目の前でサガのものが再び漲っていく様子に戦慄した。先程と変わりの無い張りと太さでラダマンティスを圧巻する。
『早くそれをイカせるのだ可愛い獲物…。私のこれをもっともっと宥めてくれないと困るぞ?』
 こうなればどれだけ泣いて許しを乞うてもこいつらは離してくれない。『………』ラダマンティスはカノンに食い付かれながら異様に光る翠色の眼に再び戦慄した。
 カノンもまた自分の身体の下で快楽にうねり続けるラダマンティスの肉体を感じると、堪らなく気持ちが良かった。先に見せてくれた飢えて膨らんだ粘膜は、期待に背かず痙攣しながらカノンの滾ったものを根元まで包み込んで柔らかく締め上げてくれる。今まで軽い痙攣だけだったラダマンティスの肉体が一回大きく撓ると、二人の腹の間にどくどくと熱い体液が溢れて来た。
『良いぞ…お前、可愛いな…。凄く良いぞ…』
 カノンは何かに取り憑かれたように熱に浮かされた譫言を繰り返す。悶え続ける翼竜を全て支配しているという欲望の内に、悶えて絡み付く粘膜の奥に同じく熱い白濁液を吐き散らした。
 獲物の上に完全に組み付いて、獲物の首に興奮のあまり牙を突き立てながら動物じみた奥まで付き込む動作を繰り返し、本能的に奥まで精液を送ろうと試みる。蕩けた粘膜がそれを受け入れ、獲物が微かな呻きを上げるのが何よりもの快感だった。
 同調して傷口から溢れた血液がラダマンティスの首筋から流れる。射精を終えたカノンは、その血を啜り上げ幾度も鉄の味のする皮膚の裂け目に舌を這わせ続けた。それは肉食獣に食われる様にも似通っていた。
 まるで獰猛な獣のように獲物に食い付いて傷を舐める仕草を取る。ラダマンティスは自分の中で全く力を失わないそれを感じてある程度は予測していたが、やはり再び突き上げていた。
 サガはいっかな獲物から離れようとしない双子の弟を苦々しく思ったが、これも予測のうちだった。自分が離したくないのだ。同じ思考と欲望を持つカノンが簡単に手放す訳が無いだろう。

 再びラダマンティスを犯しながらカノンは、初めてこれを捕らえた時のことを思い起こしていた。
 カノンに犯されながらラダマンティスはこの忌むべき双子に捕われる結果になってしまった最初のきっかけを思い起こした。

これはセックスと言うか最早ファックシーン。
で、ここでエロシーンは終わり、ここから回想編に入ります。

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